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高松塚古墳壁画の劣化、文化庁がウソ上塗り

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奈良県明日香村の国宝、高松塚古墳壁画(8世紀初め)の劣化問題で、文化庁は現在、1987年に刊行した壁画修理の報告書の中で既に「白虎」像の退色などを情報公開しているとの立場をとってきたが、当時の同庁には「退色している」という認識がなかったことが、関係者の証言で明らかになった。
 また、97年には「壁画は72年の発見当時のまま保たれている」と記者発表をしていたが、この時点では、逆に壁画の状態が変化しているのを認識していたこともわかった。
 劣化に関しては、文化庁の責任問題が浮上しているが、同庁の事なかれ主義的体質が改めて浮き彫りになった。
 文化庁は昨年、過去に撮影された写真を比較して壁画の劣化状態を調査し、壁画発見以後わずか8年後の80年末には、白虎の退色が始まっていたことを確認した。
 しかし、その白虎の写真を掲載した修理作業の報告書「国宝高松塚古墳壁画―保存と修理―」の本文には、彩色面は「現状では安定していると判断される」と記されていた。
 この点について、当時、文化庁主任文化財調査官として壁画保存の実務責任者を務めていた執筆者の渡辺明義・文化審議会文化財分科会長(壁画の「恒久保存対策検討会」座長)は読売新聞の取材に対し、「あのころは、退色しているという意識は全くなかった」と告白した。
 同じ時期、壁画の修理を担当していた増田勝彦・昭和女子大教授(保存科学)も「確かに白虎の線が見えにくくなっていると感じていたが、色が薄れたのではなく、カビなどのせいで、何かが上を覆っているからではないかと考えていた」と話しており、当時は全く問題視されていなかったという。
 この報告書は数百部が印刷され、研究者らに配られたほか、一部市販もされたが、誰も「退色」に気付いた人はいなかった。
 前主任文化財調査官の林温・慶大教授によると、その後、97年までに、壁画の点検を行っている担当者レベルでは、白虎が見えにくくなっていることに気付いていた。このため、壁画発見25周年の写真公開にあたり、壁画保存を担当する文化庁美術工芸課(現美術学芸課)内で、壁画の状況について、どうマスコミにコメントするかを検討。発見時より著しく色が薄くなっていたが、「退色していることが(科学的に)確認されたわけではなく、単に見えにくくなっているだけかもしれない」として、「壁画は当初のまま維持されている」との見解を示すことになったという。
 このため、昨年6月に刊行された壁画の写真集(文化庁監修)によって退色の事実が公にされるまで、保存対策の見直しは行われず、さらなる劣化の進行を許す結果となった。
 下坂守・美術学芸課長は「退色しているかどうかの確認をしないまま、問題ないと発表してきた点については反省している」と話している。
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