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西口悲運の9回完全

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大きなため息が、球場全体を包み込んだ。打球が外野に転がるのを見ると、さすがの西口も疲れ切った表情を隠さなかった。「打たれた瞬間にヒットだと思いました。やっぱりきれいには終わらせてくれませんね」。9回を投げてパーフェクト。1994年5月18日、巨人・槙原寛己以来、16人目の偉業達成…となるはずだった。
 しかし、スコアは0―0。プロ野球史上初めて完全を継続したまま延長戦に入った。10回。先頭・沖原に124球目、132キロのスライダーを右前に運ばれ、大記録が消えた。後続を抑え、1安打無失点。その裏、サヨナラ勝ちでソフトバンク・杉内に並ぶハーラートップタイの16勝目を挙げたが“3度目の正直”はならなかった。
 記録の神様から見放されている。「そう簡単には僕にはできないんですよ」こう苦笑いするのには、過去2度の経験があるからだ。02年8月のロッテ戦、今年5月の巨人戦と、いずれも9回2死まで無安打無得点。あと一人で安打され、大記録を逃している。この試合、その9回2死の場面では「打たれるか、と思った」と気を引き締め「今度こそ」と思われたが、ないはずの「10回」に落とし穴が待っていた。巨人戦の翌日、「こんなことは二度とないからね」と、自らが1面を飾ったスポーツ全紙を購入した。それが、まさかもう一度、訪れるとは…本人も想像していなかったはずだ。
 調子の悪さが好投に結びついた。伝家の宝刀・スライダーを軸に、140キロ台前半の直球できっちり内角を突いた。圧巻は7回。記録達成が迫り、球場全体が異様なムードに覆われた。野手の動きも硬い。それでも平然と、すべてスライダーで3者三振。「あまり良くなかったので、変化球を低めに集めようと意識した。それが良い投球につながったんじゃないですかね」ベテランならではの冷静な判断と細心の注意が快投を生んだ。
 完封勝利は「あと一人」のロッテ戦以来、実に3年ぶりとなる。「勝ちが付いて本当に良かった。9回を完全に抑えて、負け投手なんかにしたら、どうしようかと思った」伊東監督は目を充血させて、こう話した。これで3位・オリックスと2ゲーム差。「これで前がちらっと見えてきたかな」と西口。報道陣からの「味方の援護があれば…」という質問には「点を取っていれば、こういうこと(完全)になっていない」とかわした。大記録は逃しても、逆転3位は目前だ。この投球を続けていれば、いずれはやってくれる。球場に足を運んだ誰もが、そう期待していた。
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