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安倍元首相、金元工作員への政府対応批判

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大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キムヒョンヒ)・元北朝鮮工作員は、羽田空港から日本政府のチャーター機で韓国に帰国し、3泊4日の滞在を終える。
「帝国ホテル」にこもったままで、公の場に最後まで姿を見せないという点でも異例の来日になった。
 一方、政府が認定している17人の拉致被害者(うち5人は帰国)以外に、北朝鮮に拉致された疑いがある「特定失踪者」の情報収集をしている「特定失踪者問題調査会」の荒木和博代表は、同ホテルを訪問。特定失踪者約400人分の写真を金元工作員に確認してもらうよう、政府に要請したが、拒否されたという。
 荒木代表は「拉致被害者の家族と面会するだけでなく、特定失踪者の調査のためにもっと時間を割いてほしかった」と話した。
 中井国家公安委員長は閣議後会見で、金元工作員が都内をヘリコプターで移動したことについて、「一生外国に出られないかもしれないので、東京を上空から見せてあげたかった。非難されることではないと思う」と話した。金元工作員は、本来、ヘリなら約10分間で到着する東京・調布飛行場から東京ヘリポート(江東区)までを約40分かけて移動、「遊覧飛行」と批判が上がっていた。

安倍元首相は、自民党の拉致問題対策特別委員会(古屋圭司委員長)で、来日した金賢姫(キムヒョンヒ)・元北朝鮮工作員から警察が事情聴取などをしなかったことについて、「経費をかけて呼びながら、情報収集の努力をしなかったと言わざるを得ない」と政府の対応を批判した。
 古屋氏も「金元工作員は韓国では記者会見しているのに、政府は完全に言いなりで弱腰だ。パフォーマンスとの批判も免れない」と述べた。
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金賢姫元死刑囚、後味悪い訪問

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大韓航空機爆破事件の実行犯で元北朝鮮工作員の金賢姫元死刑囚による3泊4日の訪問は、後味の悪さを残して終了した。金元死刑囚を招いた政府は「行き過ぎた歓迎ぶりだった」として非難を浴び、拉致被害者関連の一部団体は、「まともな情報が得られなかった」として不満をぶちまけた。金元死刑囚は刺すような視線を尻目に、政府が準備した小型ジェット機で帰国した。
 到着初日の20日と翌21日、日本のマスコミは拉致問題の唯一の生き証人がやって来たとして、ヘリコプターまで動員して取材競争を繰り広げた。政府がチャーター機を手配した点、宿泊先が鳩山由紀夫前首相の別荘だった点などについても、当初は特に問題視されなかった。
 しかし、金元死刑囚が、拉致被害者の象徴とされる横田めぐみさんの両親や田口八重子さん(別名リ・ウネ)の家族と会った際、特に新たな情報が示されなかったことからムードが変わり始めた。
 火に油を注いだのは「ヘリ観光」だった。政府は金元死刑囚の宿泊先を鳩山前首相の別荘から東京都内のホテルオークラに変えた。この過程で、政府は交通渋滞を理由にヘリコプターを使った。鳩山前首相の別荘がある長野県軽井沢町から東京都の調布飛行場まで車で移動し、調布から東京江東区までをヘリコプターで移動した。通常は10分で移動できる距離だが、ヘリは40分間にわたり飛行を続けた。ヘリは東京近郊の観光地の横浜、箱根、江の島などの上空を回ったという。金元死刑囚は当初、富士山を見たいと言っていたという。日本のヘリコプター運行会社によると、今回利用されたヘリコプターを1時間利用するのにかかる費用は80万円程度だという。
 「行き過ぎたパフォーマンス」と批判し始めた。「巨額の費用と人員を投じながら、拉致問題解決につながる新情報は出なかった」と指摘した。「日本政府から謝礼」か?、金元死刑囚が謝礼を受け取ったか?
 特定失踪者問題調査会の荒木和博代表は、金元死刑囚が滞在しているホテルを訪ね、金元死刑囚に行方不明者の写真を確認してもらおうとしたが、政府関係者に拒否されたという。荒木代表は「政府が元工作員に失踪者の写真も見せず、一緒にのんびり食事をしているのは本当に許されるのか。憤りを感じる。ヘリコプターの遊覧飛行は話にならない」と批判した。特定失踪者とは、日本政府が北朝鮮に拉致されたと公式に認定した人以外で、その可能性がある人たちを指す。
 結局、中井洽拉致問題担当相は、「ちょっと上空を飛ぶことが、非難されるとは思わない。こんなことが非難されるなら、世界中だれも情報持った人は日本に来てくれない」と反論した。同相は日本政府が金元死刑囚に謝礼を支払ったとの報道については、「一切ない」と否定した上で、ゲーム機、筆箱、ボールペンなどを記念に手渡しただけだと説明した。
 拉致被害者家族は、新たな情報こそ得られなかったものの、「絶対に生きていますよ」という金元死刑囚の言葉に、「勇気をいただいた気がする」横田めぐみさんの母、横田早紀江さんと語った。
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