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みの、「紅白」体当たり本番

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悲壮覚悟で挑む夢舞台
 大みそか恒例の「第56回NHK紅白歌合戦」のリハーサルが東京・渋谷の同局で始まった。紅白終了後の1月1日に脊椎(せきつい)管狭窄症の手術をする司会・みのもんたは、足をひきずりながらNHKホール入り。本番は神経ブロック注射を打って臨む覚悟を明かした。
早朝のTBS系「朝ズバッ!」、お昼の日テレ系「おもいッきりテレビ」をこなした後、みのは午後3時にホール入りした。密着取材するNHKのカメラには笑顔で応えたが、痛みは隠しきれなかった。移動の際は足を少し引きずる様子で、ホール内での囲み取材には急きょソファが持ち込まれた。右太ももの外側をさすったみのは、「ビンビンきてるよ」と顔をゆがめた。
 脊椎管狭窄症は一般には座骨神経痛と言われ、神経が圧迫されることで足腰にしびれや痛みを感じる。本来なら11月に手術する予定だったが、「紅白が決まったから」と延期。主治医からは「終わったら即入院してください」とくぎを刺された。本番は一度打てば2日間は効果が持続するという神経ブロックへの痛み止め注射で乗り切る覚悟。さらに「万が一」に備え、主治医も会場で待機する予定だ。
 体は悲鳴をあげていても、いつもの“みの節”は健在だ。「3センチ近い台本の厚さは予想外だったけど、グイグイ場を盛り上げて、司会者が滅多にやらないサプライズを1時間ごとにやりますよ」。そして初の紅白、初のNHKホールにかける思いも口にした。「細かいところは山根基世アナさんにやってもらって、僕は歌い手さんと人生の話をしようと。それは台本にはない部分だからね。人生を感じさせる56回紅白にしたい」低迷続く紅白復活のため、視聴率男は文字通り体を張って本番に臨む。
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大仁田議員“公約”5000億円テーマパークじゃ~

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長崎県知事選出馬ボカすも
 長崎県知事選(来年2月5日投開票)出馬を検討中の自民党の大仁田厚参院議員が長崎入りし、党県連の北村誠吾会長と会談。出馬について「年明けにも結論を出したい」と、はぐらかしつつ「北村氏に地元の声を重要視するよう、自分の考えを伝えました」と話した。さらに、「長崎県全体に『テーマパーク』のようなものを作りたい」と“公約第1号”ともとれる構想を披露した。
「知り合いから引っ張ってくる」
果たして、出馬表明はあるのか―。長崎市の自民党長崎県連の事務所前には、約20人の地元報道陣が集結。大仁田氏と北村氏との会談の行方を見守った。約30分間の会談後、会見した大仁田氏は「県連に自分の意図を伝えました。地元の声を重要視するよう話しました」と神妙な面持ちで語った。
 この日、報道陣が最も知りたかったのは、出馬への“本気度”。「地元と話し合って年明けにも結論を出す」と大仁田氏。出馬については「2、3か月前から考えていた」と明かしたものの、この日、明確な出馬表明には至らず、表明の具体的な時期も明かすことはなかった。
 郵政民営化法案の採決時には「離党宣言」をぶち上げながら結局、涙で不可解な棄権。また、煮え切らない行動を繰り返すのか。いつもの“邪道節”も影を潜めた大仁田氏に対し、報道陣から、出馬についての質問が何度も飛んだが、「具体的に言えるわけない。選挙戦略をさらけだすことになる」と語気を荒らげた。
 だが、独自の“公約”だけはある様子。「金子さんのやり方が100%正しいかどうか」と疑問を投げかけた上で「観光客がどんどん減っている長崎市に、どうやって観光客を誘致すればいいのか考えないといけない」とし、突如、ある構想をぶち上げた。
 「長崎県全体に『テーマパーク』のようなものを作りたい」―。ハウステンボスの頓挫もあり、一見、実現性の乏しい“テーマパーク構想”だが、「おれには外資系証券会社に知り合いがいる。そこから5000億円くらい引っ張ってこようと思っている」と自信満々の大仁田氏。
 県連訪問後には長崎市内の大仁田家の墓に墓参り。選挙での“必勝”を誓ったのか、晴れ晴れとした表情で「少数派の意見を取り入れないと。おれは武部幹事長のような『イエスマン』になりたくないもん」とひと言。帰路、長崎空港に向かう途中には“長崎第2空港建設計画”もほのめかした。
 すでに、比例九州ブロック選出の民主党・原口一博衆院議員からは「応援に行くよ」と激励されたという。「出るとなれば、県連と決裂の覚悟をしなければならない。現段階の出馬の可能性は80%」と明かした大仁田氏。選挙準備は着々と進んでいるかのように見える。

西村真悟議員を追起訴

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違法な報酬830万受領
 衆院議員、西村真悟容疑者=民主党除籍=の弁護士法違反事件で、名義貸しの見返りに非弁活動(無資格での弁護士活動)による報酬約830万円を違法と知りながら受け取ったとして、大阪地検特捜部は組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)の罪で西村容疑者を追起訴した。
 特捜部は、政治活動費などを工面するため弁護士の肩書を利用した悪質な事案として、国会議員に組織犯罪処罰法を初めて適用。弁護士法違反をめぐる一連の事件の捜査を終えた。
 西村被告の弁護人は保釈を申請した。今後、議員辞職するかどうかが注目される。
 これまでの調べでは、西村被告は2002年12月31日ごろ、弁護士名義を貸していた鈴木浩治被告(52)=弁護士法違反罪などで起訴=が無資格での交通事故の示談交渉で得た報酬のうち約530万円を受領。03年1月から04年10月にかけても計約300万円を受け取った。
 鈴木被告は1998―04年にかけ、示談交渉を45件受任し、約3億円の報酬を取得。西村被告は約3400万円を受け取り、議員事務所の運営費などに充てていた。
 西村被告は11月28日、鈴木被告に名義を貸した弁護士法違反(非弁護士との提携)容疑で逮捕され、今月18日に組織犯罪処罰法違反容疑で再逮捕されていた。
 西村被告は大阪府堺市出身。85年に大阪弁護士会に登録し、93年の衆院選で初当選。防衛政務次官などを務め、現在5期目。

琴欧州ボコボコ…朝青龍に洗礼浴びた

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大相撲の新大関・琴欧州=佐渡ケ嶽=が横綱・朝青龍=高砂=に洗礼を浴びせられた。来年初場所(1月8日初日、東京・両国国技館)の横綱審議委員会けいこ総見が同館内の相撲教習所で行われた。大関として初めて総見に臨んだ琴欧州は、横綱・大関との申し合いで5勝15敗(朝青龍には2勝10敗)。精彩を欠く内容で不安を感じさせた。西大関・魁皇(友綱)は体調不良のため欠席した。
“青・欧時代”の幕開けというには、力の差がありすぎた。琴欧州は朝青龍の気迫にのみ込まれてしまっていた。最初の一番は、横綱が新大関の力を試すように、あえてまわしを取らずに押させてみせた。だが、その後は九州場所で撃破した快挙がウソだったかのように一方的だった。
 足が出ず前のめりになると、すかさず突き落とされる。左四つで胸が合うとすくい投げを食らい、頭から落下。背中には砂がべっとりついた。横綱に「もう一丁!」と言われ、息を整えながら「はい」と返事をするが、覇気はない。見せ場は横綱の足を渡し込みながら寄り切り、勢い余って横審委員のテーブル席に激突した一番だけだった。
注目が一身に集まる中でのやりづらさはあった。北の湖理事長(元横綱)は「横審という場の雰囲気に慣れていない部分もあったでしょう」と指摘。ご意見番の内館牧子委員はさらに厳しい。「エンジンのかかりが悪いのか、たぎるものを感じない。朝青龍にますます自信を持たせたんじゃないかしら。琴欧州の立場は副社長なんだから上を狙ってもらわなきゃ困ります」と幻滅していた。
 精彩を欠いても、琴欧州はプラス思考。番数では横綱・大関陣で一番多かった。「いいことじゃない。負けたけどいいけいこができた。初場所までけがなく、いいけいこを続けたい」ひたむきな努力を続ければ、恵まれた素質は本場所で発揮されるはずだ。

ホリエモン想定外の涙

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ライブドア株主総会で株主厳しい突き上げ
 ライブドアの株主総会が開かれ、約5000人の株主が出席。堀江貴文社長は、株主から直接質問を受けたが「自分だけもうけようとしているのでは」という想定外の厳しい指摘に、思わず「涙が出てきた」と泣き声で語る場面も。それでも総会では株主側による1株につき2円の配当という提案を否決し「時価総額世界一を目指す」と強気にぶち上げた。
 クリスマスの装飾が施された都内ホテルで行われたライブドアの株主総会。昨年の参加者は2000人程度。しかし今年はニッポン放送問題や堀江社長の総選挙出馬などで注目度が高まったことを受け、2・5倍の5000人超の株主らが詰めかけた。
 注目は、株主側から出された「1株2円で配当すべき」という、ライブドア史上初の配当を求める提案。同社は2000年4月の上場以来、配当を出しておらず、社長として進行役を務めていた堀江氏自らが、株主からの発言に対し直接熱弁をふるった。
 堀江氏は、今後も積極的なM&A(企業の合併・買収)を行うのに内部留保の充実は欠かせないと説明。「現状はダイナミックな動き、ダイナミックな成長が期待できる。この時期を逃したくない」と強調し、株主への利益還元は会社を成長させ、株式時価総額を上げることで実現できると強調した。
 “堀江信者”の株主から「尊敬しています」と賛辞も上がり、いつの間にかホリエモンも“絶口調”に。株式発行枠を現在の約2・7倍の約42億株に増やすことについては「今後1年間に大型M&Aが決まる可能性がないとも言えない」と予告。現在ライブドアの時価総額は約8000億円。「世界一の時価総額は40兆から50兆円。600万円で始めた会社ですが、世界一は近い将来じゃないかな」とぶち上げた。
 ただ、株主からは厳しい指摘も上がった。「堀江社長だけ取締役の再任に反対したい。自分の利益ばかり考えている」という発言には、さすがに動揺。思わず「涙が出てくる。ずっと株主のことを考えてやってきた。情けない…。そういうことを言われないように頑張る」と泣き声で反論する場面もあった。
 賛否両論が噴出したが、結局配当案は否決され、取締役人事などはすべて会社側提案で可決し総会は無事に終了。出席した50代会社員の男性は「堀江社長が『常に反省の人生です』と話していたが、直接株主にそう話してくれるのはありがたい。来年も頑張ってほしい」と語った。

カストロ議長、キューバ「入国拒否」に怒り

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ブッシュ大統領を「バカ」呼ばわり
 ハバナ(キューバ)発のAP通信によると、キューバのフィデル・カストロ国家評議会議長が米国のジョージ・ブッシュ大統領を「バカ」呼ばわりした。来年3月に行われる国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で、米国政府がキューバの入国を認めないことに対し、「ブッシュ大統領は本当に愚かだ」と話した。1961年に国交断絶した両国の冷えきった関係が、スポーツ界にも影響を及ぼしそうだ。
 野球大国のプライドが、カストロ議長を怒らせた。「彼はキューバの選手が04年のアテネ五輪と今年9月のW杯の王者であることを知らないんだ」五輪で過去3度金メダル獲得、アマ主体で開催されてきたW杯も9大会連続25度制覇しているだけに、厳しい批判となった。
 しかし、国家元首のコメントより数時間前に、キューバ政府は同国野球連盟会長を通じて声明を発表した。「WBCで受け取る分配金はすべて、今年8月末に米南部ルイジアナ州などを襲ったハリケーン・カトリーナの犠牲者に寄付する」米財務省の海外資産管理事務所が、入国を認めない理由として挙げた「経済封鎖しているキューバの政権を豊かにするための貨幣を与えない」に対して返答した形となった。
 大会を主催する大リーグ機構のある米国の大統領を「バカ」と侮辱しながら、金銭のためにプレーするのではないと、出場への道を模索するキューバ。アマNO1チームと超一流大リーガーとの夢の対決が実現するかどうかは、米国側の対応にかかっている。

ホテル缶詰め さくら断食でW杯喝!

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精神修行 良郎パパがビシビシ追い込む
女子プロゴルフの横峯さくら=サニーヘルス=が、神戸市内のホテルで断食修行を行っていることが明らかになった。父・良郎氏の指示によるもので、絶食という極限状態を経験することで、精神面を強化するのが狙いだ。
 ホテルの一室に缶詰めになり5日間の断食という荒行。スタートし、食べ物を何も口に入れなくなってからこの日で3日目。さくらは「本当にかなりつらいです」と声を振り絞った。
 ただ食べないだけではない。腕立て伏せ、腹筋は、1日に50回以上。ホテル内にはジムやプールがあるため、トレーニングは普段通りにこなす。過酷以外の何ものでもない。
 1年間の疲労が蓄積したこの時期に、あえて修行を敢行した。その理由を良郎氏は「ゴルフは精神力が問われるゲーム。極限状態に体を追い込むことで、間違いなくさくらはパワーアップする」と説明した。
 今回の修行は、来年1月に藍とのコンビで出場するW杯(南アフリカ)を見据えたものという。「W杯っていう大きな試合の前には絶好の調整法よ。この修行は、さくらプロジェクトの一環としてやっていく。W杯は絶対に勝たせる」。娘とは違い、食いたい放題という父は、口も滑らかだった。

ピリピリ美姫、ニコニコ真央

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フィギュア全日本選手権 公式練習
 フィギュアスケートのトリノ五輪代表最終選考の全日本選手権は東京・代々木競技場で開幕する。22日は公式練習を行い、3連覇を狙う安藤美姫=中京大中京高=は4回転ジャンプに挑まず、練習後は取材に応じずピリピリムード。一方、浅田真央=グランプリ東海ク=は笑顔を絶やさず対照的な姿を見せた。荒川静香=プリンスホテル=、村主章枝=avex=らも緊張感を漂わせた。
練習する6選手の演技曲が流れるリンクは異様な緊張感に包まれた。五輪代表3枠入り、そして国内NO1の座をつかむための女の戦い。最後のし烈なバトルへ向け、黙々と滑り、技の確認を行った。浅田真、中野友加里=早大=がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ぶ中、安藤は4回転ジャンプを封印した。
 3―2回転、3―2―2のコンビネーションジャンプはきれいに決めた。だが「自信を持って4回転ジャンプを跳びたい」と記者会見では話したが、最後まで大技を試されなかった。与えられた45分間の練習後は、キャロル・ヘイス・ジェンキンス・コーチからの要請で記者の前には現れず会場を後にした。
 あまりに対照的だったのが浅田真だ。ルール上、年齢制限でトリノ五輪には出場できないため、優勝候補の中ではただ一人重圧とは無関係。「ジャンプがすごい良かった。緊張はないし疲れもないです」とあどけない笑顔をはじかせた。グランプリファイナル優勝のご褒美は「まだもらっていないんです」とおどけ、昨年に続き姉・舞=東海学園高=と同じ舞台に立てる喜びを口にした。
 女子はショートプログラム(SP)と、フリーの結果を考慮し五輪代表が決定する。世界初となるトリプルアクセルを2つプログラムに入れ、他を圧倒するジャンプを行うと公言する浅田真。安藤は4回転で対抗するのか。好対照な2人が、いよいよ最終決戦を迎える。

日本人の人口、初の減少

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予測より1年早く
 日本に住む日本人の人口は2005年に初めて減少に転じることが厚生労働省の人口動態統計の年間推計で分かった。出生数から死亡数を引いた「自然増加数」はマイナス1万人で、統計を取り始めた1899年以来初の「自然減」となる。
 日本に住む外国人を含めた総人口ベースでもマイナス4000人と見込まれ、国立社会保障・人口問題研究所の「自然減は06年から」とする予測より1年早い。少子高齢化に伴う人口減少社会への突入は年金など社会保障制度や労働力確保といった社会、経済への影響が大きく、人口増加を続けてきた日本には歴史的な転換点。政府の実態に即した対策が急務となる。
 同研究所は「インフルエンザの流行で死亡数が増えたことに加え、1970年代前半生まれの『団塊ジュニア』の出産が伸びなかった」と分析している。
 年間推計によると、出生数は1970年代から始まった減少傾向に歯止めがかからず、04年より4万4000人減の106万7000人となり過去最低を更新。初めて110万人を割り込んだ。
 一方、死亡数は1―3月に流行したインフルエンザで高齢者の死亡が相次いだことが響き、04年より4万8000人増えて107万7000人になった。死亡者は3年連続で100万人を超えた。
 この結果、自然増加数は04年比で9万2000人減少し、マイナス1万人になった。ドイツやイタリアでは既に人口減少が始まっている。
 厚労省統計情報部は「推計値と翌年9月ごろに公表する確定値との差は例年数千―1万人。最終的にプラスとなることもあり得る」としている。
 国勢調査を基とした総務省の推計によると、04年10月1日時点の日本の総人口は1億2728万7000人。
 人口問題研究所は02年、総人口ベースの自然増加数を「05年2万人、06年マイナス2万3000人」と推計。毎年の10月1日を基準とする総人口のピークは06年で、以後長期の減少過程に入ると予測していた。

姉歯氏立ち会い3時間46分、1か月ぶり帰宅

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耐震偽装全国100か所以上一斉捜索
 耐震強度偽装問題で、警視庁などの合同捜査本部は姉歯秀次元1級建築士の自宅兼事務所(千葉・市川市)など令状を取った117か所のうち、103か所の一斉家宅捜索を実施、約530人の捜査員を動員し、600種類以上の資料を押収した。ホテルなどを転々とする生活だった姉歯氏も、捜査員とともに自宅前に出現。3時間46分にもおよぶ捜査に立ち会った。建設会社やコンサルタント会社の関与など、ふくれあがる疑惑の核心に、いよいよメスが入れられた。
全国各地 捜査員合計530人
 事件のキーマンが、家宅捜索の行われる自宅についに現れた。姉歯氏は午前8時40分ごろ、捜査員を乗せた車に同乗して到着。待ち受けた100人近い報道陣にもみくちゃにされながらも、無言のまま硬い表情で玄関にたどりついた。捜査員に守られるようにして、今では「姉歯建築設計事務所 一級建築士事務所」のプレートがはがされたドアの鍵を自分で開け、一緒に屋内へと入った。静かな住宅街は、一時騒然となった。
 偽装発覚から1か月。国交省によると、19日夜の時点で姉歯氏が手がけた物件はマンション、ホテルを含め210件。そのうち78件で構造計算書の偽装が明らかになっている。これに姉歯氏は国交委の証人喚問で、木村建設(熊本・八代市)の篠塚明元東京支店長から「鉄筋量を減らすよう何度も言われた」と圧力があったことを証言。しかし当の篠塚元支店長は否定している。
 加えて自称オジャマモンこと小嶋進社長率いるマンション売り主のヒューザー、“黒幕”内河健所長のコンサルタント会社・総合経営研究所(ともに東京・千代田区)などが絡み、組織ぐるみの“悪”の可能性も浮上。初の強制捜査で、疑惑は真相解明へと動き出した。
 姉歯氏宅の捜索は3時間46分にもおよび、その後姉歯氏は捜査員とともに再び車で移動。午後1時20分ごろ、警視庁へと入っていった。この日はほかに前出の関係業者や社長宅、指定確認検査機関の「イーホームズ」(新宿区)なども捜索を受け、その数は1都5県の合計100か所以上に上った。警視庁を中心に、約520人態勢で事件に臨む合同捜査本部は、この日押収した資料を分析し、姉歯氏ら関係者から事情聴取。宅地建物取引法違反や詐欺容疑での立件も検討する。

薬師丸ひろ子、Wの感激!!

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「第30回報知映画賞」の表彰式が東京・芝公園の東京プリンスホテル・パークタワーで行われた。作品賞・助演男優賞・助演女優賞の3冠を獲得した「ALWAYS 三丁目の夕日」(山崎貴監督、公開中)は“三丁目一家”が勢ぞろいした。第30回特別ゲストとして女優・三田佳子がサプライズで登場。助演女優賞の薬師丸ひろ子と20年ぶりに再会を果たし、式に花を添えた。読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏も祝福メッセージを寄せた。
“三丁目チーム”の受賞者の中でも特に式が華やいだのが、助演女優賞で初受賞した薬師丸ひろ子の時だった。本人にも直前まで伏せられていたサプライズゲスト、三田佳子からの花束贈呈。2人にとって忘れることのできない映画「Wの悲劇」(澤井信一郎監督)での共演以来、実に20年ぶりの再会だった。
 「本当におめでとう、あれ以来ね」三田が、第30回特別ゲストを快諾した背景には「久しぶりにひろ子ちゃんに会える」ことも大きかった。三田はこの「Wの悲劇」で、第10回報知映画賞(85年)の助演女優賞を受賞。代表作のひとつだ。薬師丸は当時、人気絶頂のトップアイドル。主演映画は多いが、映画賞とはあまり縁がなかった。20年の月日を経て今年はスクリーンで存在感を強くアピールした年だった。
 「―三丁目」では息子に惜しみない愛情を注ぎ、夫に献身的に振る舞う。一見、目立ちにくい役を巧みに演じ、印象づけた。「もう感無量。本当に久しぶりでしたし、お会いできてうれしい」人一倍、礼儀正しい薬師丸は、ステージ上で三田に腰を90度曲げて深々とおじぎした。
 人が産声を上げて成人するまでの20年間という月日。それだけの時間をさかのぼり、2人は邦画史に残る「Wの悲劇」の名場面を思い出していた。「どうしてできないの? 女優、女優、あなた女優でしょ!」。大女優(三田)が大役と引き換えに自分のスキャンダルを新人女優(薬師丸)に押し付けるクライマックスシーンだ。“あの時”にタイムスリップした2人は、感慨深げな表情で対面した。
 「アイドルは消えてしまうことの方が多い。ひろ子ちゃんは頑張っていい仕事して熟成されてすてきな女優になられた。すばらしい。私も負けずに映画の仕事しないとね」と賛辞を贈った三田。壇上にいる薬師丸はアイドル時代も浮かれることなく、自分を見失うことなく歩み続け、実力派女優の評価を自らの力でつかみとった。
 2人はパーティーでも話に花を咲かせた。近い将来の再共演にも夢をはせる。「ひろ子ちゃんがお母さん役やる時代なのね。それじゃ私はおばあちゃん役になっちゃうわ」互いに顔を見合わせて笑っていた。
 「こんなすてきな式に、ご褒美までいただいて。よいのでしょうか。映画のお仕事を本格的に再開させて四苦八苦していたところに届いた今回の賞でした。どれほど私の励みになったことか」薬師丸は共演者やスタッフとともに喜びを分かち合いながら、心地よい高揚感を覚えていた。

管轄30万人未満の小規模消防を統合へ、総務省が新法

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大規模災害や大事故に即応するため、総務省消防庁は、全国に848ある消防本部の統合を進める「市町村消防広域化推進法」(仮称)制定の方針を固めた。
 管轄人口30万人未満の消防本部を統合対象にする方向で調整しており、1948年の消防組織法施行に伴う消防本部の設置以来となる大がかりな再編になりそうだ。
 新法は、規模拡大を通じ専門スタッフの確保や特殊車両の装備強化などを進めやすくするのが狙い。
 消防本部は原則、市町村単位に設置されており、今年4月現在、全国の消防本部の91%にあたる768本部が管轄人口30万人未満。消防庁は特に、10万人未満の536本部について重点的に統合を進めたいとしている。
 6年間前後の時限立法にする方向で検討しており、来年の通常国会に法案を提出。新法に基づき、都道府県に対し、統合の組み合わせ案を盛り込んだ「消防広域化推進計画」を2007年度中にも策定するよう求める方針だ。統合により管理部門はスリム化を図るが、現場に直結する消防署の数は減らさない。
 小規模な消防本部の場合、人員が少ないことで初動体制に支障をきたすケースが少なくなく、消防庁は各都道府県などに再三、統合を促してきたが進まなかった。

07年中、消費税上げない

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中川氏「デフレ脱却優先」
 自民党の中川秀直政調会長はNHK番組で、消費税率の引き上げに関し、デフレ脱却や歳出削減を優先させる考えを重ねて示した上で「引き上げ法案はとても2007年の通常国会に間に合わない。07年中に実施することはできない」と明言。公明党の井上義久政調会長も「少なくとも07年度から実施するなんてことはあり得ない」と同調した。
 06年度与党税制改正大綱は「07年度をめどに、消費税を含む税体系の抜本的改革を実現させるべく取り組んでいく」と明記、税率引き上げ論議が年明けから本格化する。谷垣禎一財務相は関連法案を07年通常国会に提出する意向を示しているが、中川氏らの発言はこれを否定した。

浅田真央に特例適用せず

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ISU会長が明言
 国際スケート連盟(ISU)のチンクアンタ会長は東京・国立代々木競技場で記者会見し、フィギュア女子の年齢制限でトリノ五輪への出場資格がない15歳の浅田真央選手(グランプリ東海ク)に特例措置は適用しないと明言した。
 ISUは五輪出場資格について「開催前年の6月30日までに15歳に達していること」と規定。同選手は9月25日生まれで87日遅れている。同会長は「日本からの正式な働き掛けもなく、ルールはルール。9年前の総会で日本も賛成している。医学的見地で決めたもので技術的な見地で認めるものでない」と、五輪までに規則改正を決議する総会を開く考えがないことを示した。
 浅田選手はことし3月の世界ジュニア選手権で優勝。今季からはシニアのグランプリ(GP)シリーズにデビューし、世界トップクラスの実力を示してきた。

顧客7000人にウイルス添付メール…UFJ銀行

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UFJ銀行は電子メール配信サービスにメールアドレスを登録している約7000人の顧客に、コンピューターウイルスが添付されたメールが送信されたと発表した。
 UFJ銀によると、中国関連の情報配信サービスで、15日朝に何者かがウイルスに感染した添付ファイルをメール配信サーバーに送信したことが原因で、顧客にもウイルスメールが自動送信されたとみられる。
 添付ファイルを開かない限りウイルスに感染しないが、感染するとそれぞれの顧客のパソコンに登録されているメールアドレスに同様のメールが自動送信される。
 UFJ銀は、今のところ、個人情報の流出などの被害は確認されていないとしているが、当面の間、このメール配信サービスを停止する。

内河総研所長オロオロ

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耐震強度偽装問題証人喚問で民主・馬淵議員追求に
 「黒幕」と呼ばれる男がついに国会に姿を現した。総合経営研究所の内河健所長は、偽装指示への関与を「断じて一切ない」と大声で否定するなど、参考人質疑を体調不良で欠席したとは思えない元気さで、約2時間の証人喚問をこなした。
 冒頭「姉歯さんとは会っておりません」とこれまで通り面識を否定。質問者が「関係者の葬儀ですれ違ったという姉歯氏の証言と最初から食い違ってきたが…」と述べると、笑みすら浮かべる余裕で尋問をスタート。
 「笑ってる場合じゃありませんよ、あなた」と一喝されても、「偽装マンションに関しては全然知らんことです。『どうかしてくれ』と言われるのは心外」「『鉄筋減らせ』は、よう言いません。構造わかんないんですから」などと、終始のらりくらりかわしてみせた。
 だが内河氏の表情が一変したのは、偽装問題追及の急先鋒、民主党・馬淵澄夫氏が入手した平成建設の内部資料を示した時。総研との仕事専門に作られた、「内河氏」と「姉歯設計」の名前が同時に出ている組織図を手に「まさに偽装建築を請け負う一気通貫のモデルじゃないかっ」と詰め寄られ、「私は初めて知りました」とトーンダウン。
 さらに全国ブロック別に不動産取得など「会員」と称して関係者を張り巡らせて、ホテルやマンション開発に取り組んできた実態や、腹心とされる総研チーフコンサルタントによる鉄筋の削減指示と手書きの構造図も続けざまに指摘されて、「それはあのー、あのー」と声を震わせる場面も。
 最後に「こうした枠組みを使って利益を追求した結果、どんどんしわ寄せが利用者に行った。それがあなたの経営ですか」と厳しく馬淵氏に言い放たれると、内河氏はうつろな目で「全然知りませんでした」などと答えるのが精いっぱいだった。

姉歯元建築士「鉄筋減らせと圧力」

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「元支店長に違法の認識」
耐震強度偽装問題で、衆院国土交通委員会は構造計算書を偽造した姉歯秀次元一級建築士を証人喚問した。姉歯元建築士は、木村建設の篠塚明元東京支店長を名指しし「鉄筋量を減らすよう言われた。元支店長に法令違反の認識は十分にあったと思う」と証言、同社側の違法な指示が偽装の原因と指摘した。
 これに対し、午後の喚問で篠塚元支店長は「偽造に関しては指示は一切ない。法律の範囲内で経済効果を求めただけ」と主張した。木村盛好社長も「検査機関で建築確認が下りており、偽造されているとは気づかなかった」と述べた。
 姉歯元建築士は「これ以上の削減は無理と篠塚元支店長に何度も伝えたが『予算に合わないからやり直してくれ。設計事務所はほかにいくらでもある』と言われた」と説明。さらに「仕事の90%を木村建設から請け負っていた。鉄筋量を80―100キロから60キロにとか提示されたこともある」と話した。
 また偽装は1998年ごろからで、最初の物件はマンション「グランドステージ池上」(東京都大田区)とした。記憶の範囲では計60件前後と述べた。国土交通省のまとめでは偽装は71件に上っている。
 計算書偽造の方法は「独自に考えた。内容は単純でプロならすぐ分かる」とした。指定確認検査機関のイーホームズについて「審査が通りやすかった。書類の内容を見ていないというのが実情だった」と批判した。
 一方、耐震強度不足が判明したホテル建設に深くかかわった経営コンサルタント、総合経営研究所(総研)とのかかわりについて姉歯元建築士はは、数年前にセミナー講師を務めたとした。内河健所長とは「顔を合わせたことはあるが、名刺交換はしたことがない。総研のホテルは無理のあるプランニングだった」と述べた。
 ヒューザーからの直接の圧力は否定したが「打ち合わせで坪単価が決まり、そこから仕事に負担がかかる」とした。
 篠塚元支店長は、自らの営業経費捻出のため2002年から今年にかけ計7回、姉歯元建築士に架空請求書を発行させ、総額は220万円になると明らかにした。
 姉歯元建築士が公の場に姿を見せたのは、11月24日の国交省の聴聞以来20日ぶり。

自民・宮沢議員、公設秘書が“監査役”報酬

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自民党の宮沢洋一衆院議員(広島7区)の公設第1秘書が2000~01年の約1年半、東京のエキストラ派遣会社から監査役としての仕事をしていないのに、計約600万円の監査役の報酬を受け取っていたことが分かった。
 同社と実質一体のグループ会社が、東京国税局から法人税法違反(脱税)の容疑で告発されていたことも判明、脱税工作は秘書が監査役だった期間中も行われていた。
 派遣会社は宮沢議員側に献金などで360万円を提供していたが、同議員は秘書の報酬も含め960万円余りを全額返還する方針。
 秘書が報酬を受けていたのは、テレビ番組などにエキストラを派遣する「放映プロジェクト」(東京都渋谷区)。法人登記によると、00年11月~02年4月の約1年半、監査役だった。
 商法の規定では、監査役は取締役会への出席義務がある。会社の業務、財産の状況を調査する権限を持ち、法令違反などがあれば株主総会で報告しなければならない。こうした職務を怠った場合は賠償責任もあるが、秘書は監査役としての仕事はしていなかったという。
 秘書の説明では、「監査役ではなく顧問と認識していた」といい、在任期間は登記とは異なり、00年4月~01年10月の1年半。報酬は01年6月までは月額40万円、その後は大幅に減って同約1万円だったという。
 同社は1995~2000年、会社や石田博利社長の名義で、宮沢議員の資金管理団体や同議員が支部長を務める自民党広島県第7選挙区支部に計260万円を寄付、100万円分のパーティー券を購入していた。
 一方、脱税容疑で告発されたのは、同社のグループ会社で、エキストラを募集する「放映プロデュース」(渋谷区)。エキストラから集めた登録料やレッスン代の一部を除外、04年2月期までの3年間に約1億8000万円の所得を隠し、約5000万円を脱税した疑い。
 関係者によると、両社は同じビル内にあり、代表電話の番号も同じ。石田社長ら役員の大半が重なっており、事実上一体という。
 秘書は、プロデュース社の脱税工作などについては「全く知らなかった」とし、「知人の紹介でプロジェクト社の顧問になり、議員にも報告した。月1回程度、会社に顔を出すなどして経営全般の相談を受け、報酬も個人所得として申告している」と話している。
 宮沢議員は「秘書は会社経営の経験があり、能力や見識が頼られたのだと思うが、脱税企業側からの報酬などは好ましくないので、すべて返還する」としている。
 公設秘書の兼業は、04年に国会議員秘書給与法が改正され、今年1月から原則として禁止された。

殺害塾講師、ハンマーと包丁買った

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殺意抱き8日前から用意
 京都府宇治市の学習塾「京進宇治神明校」で市立神明小6年の堀本紗也乃さんが包丁で刺殺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕されたアルバイト講師で同志社大4年の萩野裕容疑者が京都府警の調べに「包丁は殺すつもりで購入した」と供述。府警は事件8日前に購入されたことを確認、計画的犯行だったと断定した。また11月末に、萩野容疑者と紗也乃さんの面談が決裂、紗也乃さんが泣きながら帰ったことが判明。このトラブルが犯行への引き金になったとみられる。
 司法解剖の結果、紗也乃さんの死因は首を刺されたことによる失血死と判明。萩野容疑者が明確な殺意を持ち、紗也乃さんを殺害したことが、供述などから明らかになった。府警は塾の指導をめぐるトラブルが動機になったとの見方を強めているが、凶器となった出刃包丁購入の直前に、萩野容疑者にとって、紗也乃さんとの間に決定的とみられる亀裂が生じていた。
 京都市内の本社で会見した学習塾「京進」の立木貞昭社長によると11月末、紗也乃さんと萩野容疑者、社員の女性担任による三者面談が行われ、萩野容疑者から厳しくしっ責され、多くの宿題を課せられた紗也乃さんは「萩野容疑者の授業は受けたくない」と泣きながら帰ったという。中塚忠賢校長は「萩野容疑者がきつく言うのを、生徒が非常にショックに受け止めたようだ」と話しているという。
 直後に紗也乃さんの親が、講師の交代を申し入れ、12月から紗也乃さんは同容疑者の国語の授業をとらなくなった。事件の前週には塾側が試験監督を外すことを萩野容疑者に通告。8月から11月にかけて母親が塾に3回も相談に行くなど、夏ごろからトラブルは目に見える形で生じていたが、この決裂した面談を機に、萩野容疑者が紗也乃さんへの殺意を抱いたとみられる。
 立木社長は「熱心さから出たこととはいえ、紗也乃さんを追い込んだことは認めざるを得ない」と発言。中塚校長は「指導法について助言はしたが、事件の兆候は全く認識できなかった」と話しているという。
 一方、萩野容疑者が紗也乃さんに特別な感情を持っていたのではないかとの質問に、立木社長は「個人的な関係の話ではないです。親しく話す場面などなかった。最初から人間関係は破たんしていた感じだ」と否定した。
 萩野容疑者は、所持していた凶器の出刃包丁(全長約30センチ)、ほぼ同じ大きさの包丁とハンマーを、宇治市内のホームセンターで購入したと供述。事件当日はかばんに入れ塾に持ち込んでいた。府警は包丁について、2本とも事件8日前の今月2日に販売されていたことを確認。同容疑者はハンマーは事件直前に買ったと供述しており、凶器を周到に用意していたとみられる。

実際の強度不足を検証、耐震偽装で捜査本部方針

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耐震強度偽装問題で、警視庁などの合同捜査本部は、今週中にも行う建築基準法違反容疑での一斉捜索後に、姉歯秀次・元1級建築士が構造計算書を改ざんしたマンションやホテルの建物自体に対し、裁判所の令状に基づく検証を実施する方針を固めた。
 強度偽装行為の立証には、設計図などから割り出された耐震強度だけではなく、建物の実際の強度不足を確認する必要があると判断した。検証では、柱や梁(はり)の太さ、内部の鉄筋本数などを調べ、構造計算書の改ざんなどが建物の強度に及ぼした影響を確かめる。
 国土交通省は、「グランドステージ稲城」(東京都稲城市)、「グランドステージ東向島」(墨田区)、「STAGE大門」(港区)のマンション3棟と、ホテル「京王プレッソイン茅場町」(中央区)の計4棟について、耐震強度を満たしていない建築基準法違反の容疑で、警視庁に告発している。
 国交省の調査では、これら4棟の耐震強度は基準の26~33%にとどまっている。ただこの数値は設計図などから割り出した計算値であることから、警視庁と神奈川、千葉両県警の合同捜査本部は、検証によって実際の強度不足を調べることにした。
 完成済みの建築物は、鉄筋の本数や太さなどを目視で確認できないため、エックス線や超音波を使って柱などの内部を調べる「非破壊検査」により検証を行うとみられる。また、コンクリートの強度なども併せて調べる方針だ。
 入居者が退去済みのSTAGE大門と、営業中止となっている京王プレッソイン茅場町は、すでに建物の取り壊しが決まっており、合同捜査本部は、取り壊し作業を待って検証を行うことも検討している。また必要に応じ、告発対象4棟以外の検証も行う。

元警部の被告を手錠かけず護送、愛知県警で内規違反

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愛知県警港署の警部補ら3人が今年9月、強要罪で起訴された元県警警部の男性被告を拘置所から護送する際、内部規定に反し、手錠などをかけていなかったことが9日、わかった。県警は事実関係は認めたものの、「重大な違反ではない」などとして、3人の処分を見送っていた。
 被告は暴力団担当刑事として約30年間、同県警に勤務。昨年退職後、住宅リフォーム会社に就職し、悪質リフォーム事件で、工事契約を解除しようとした客を脅したなどとして2件の強要罪で起訴された。
 関係者によると、同署警務課所属の50歳代の警部補ら3人は9月29日、被告が名古屋地裁での初公判中に体調不良を訴えたため、名古屋拘置所から名古屋市内の病院に護送。この際、手錠と腰縄をつけないで捜査車両の後部席に乗せた。その後、病院側に受け入れられず、同署に連れ帰った。

姉歯元建築士による偽装、2000年ごろから増加

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姉歯秀次・元1級建築士による強度偽装は、2000年ごろから増え始めていることが、国土交通省などのまとめでわかった。
 姉歯元建築士はこの時期、コンサルタント会社「総合経営研究所(総研)」や元請け設計会社「平成設計」、建設会社「木村建設」(破産手続き中)の仕事を引き受けるようになった。
 偽装件数は、建築確認を「イーホームズ」に依頼し始めた03年からさらに増えており、偽装が見破られないことに自信を得た姉歯元建築士が、次第に大胆になっていった様子がうかがえる。
 今月7日現在で偽装が判明した62棟のうち、20棟の設計を元請けしている平成設計幹部の話では、同社が姉歯元建築士に構造計算を発注するようになったのは1990年代の終わりごろで、本格的に下請けに出すようになったのは00年からだった。当時は、ホテルの開業指導が主たる業務である総研からの仕事が大半だったため、ホテルの設計が多かったという。
 姉歯元建築士による構造計算書の改ざんは、90年代末から始まり、00年には6棟、01年には10棟と増えていった。00年は6棟のうち5棟が、01年は10棟中6棟が、平成設計が元請け設計したホテルだった。
 その後、02年の偽装は2棟しか判明していないが、03年に13棟と急に増え、以後、04年は15棟、05年は11棟だった。偽装が急増した03年は、姉歯元建築士の関与した物件の建築確認をイーホームズに依頼するようになった最初の年で、偽装13棟のうち10棟はイーホームズの確認だった。04年も15棟のうち12棟を、05年は11棟のうち7棟をイーホームズが建築確認していた。
 姉歯元建築士は問題発覚直後の11月18日、「簡単に改ざん物件が通ってしまったので、その後も続けてしまった」「イーホームズは甘かった」などと話していた。
 一方、当初は姉歯元建築士が関与した物件はホテルが多かったが、04年以降はマンションでの偽装が全体の8割にまで増えていた。これについて関係者は、「03年ごろになると、利益配分などを巡り、木村建設と総研との関係が冷めてきて、木村建設はヒューザーなどのマンション開発会社の物件を手掛けるようになったためだろう」と話している。

地盤沈下、温暖化で海面上昇…ベネチアが水没の危機に

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世界遺産にも指定されている「水の都」イタリアのベネチアが、今月も高潮の影響で水浸しになった。
 歴史的建造物に囲まれたサンマルコ広場は3日の満潮時から冠水が始まり、一時は広場全体が水浸しになった。7日には水はほとんど引いたが、満潮時に強い季節風が吹けば、広場が再び水没する可能性は高い。
 ベネチアは干潟の上に造られた人工の島だが、最近では地盤沈下に加え、地球温暖化による海面上昇で水位が上昇、年平均40回も冠水に見舞われている。
 記録を見ると、冠水は20世紀初頭には年数回ほど。ベネチア市当局によると、この100年間に地盤が約13センチ沈下し、海面は約10センチ上昇、冠水回数も年々増えているという。「100年後には街の大部分が水没する」との予測もあり、可動式水門で外海からの水を止めたり、地下に水を注入するなどの対策が国会で論議されている。
 このうち、可動式水門による対策は「モーゼ計画」と呼ばれ、幅20メートルの水門79基を建設する壮大なプロジェクト。すでに2割の工事が終わっているが、効果への疑問や環境破壊への懸念から反対の声も多く、環境団体が今月1日、ベネチア住民の6分の1にあたる約1万2000人分の計画中止を求める署名を下院に提出したばかり。
 計画名の「モーゼ」はイタリア語の「電気機械実験モジュール」の略で、海水を割って海底を渡った旧約聖書の預言者の名にちなむもの。だが、「水没する都」の救世主になるかどうかは、まだ分からない。

カシオ元次長が116億円不正流用、逮捕へ

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大手情報機器メーカー「カシオ計算機」(東京都渋谷区)の元資金部次長が、海外での資金運用を名目に、巨額の会社資金を着服していた疑いが強まり、警視庁捜査2課は業務上横領容疑で元次長の逮捕状を取り、事情聴取を始めた。
 容疑が固まり次第、逮捕する。
 元次長は、総額で計9600万ドル(約116億円)の不正流用に関与した疑いが持たれており、同課で実態解明を進めている。
 同社の社内調査などによると、元次長は1997年3月~98年5月、外貨預金による運用などの名目で、計3回にわたり、9600万ドルを海外にある同社名義の銀行口座などに送金。その後、無断で金融ブローカー名義の口座に移すなどした疑いが持たれている。
 捜査2課ではこのうち、98年5月、6400万ドルが送金された米大手銀行ニューヨーク支店にある同社の口座から、同じ支店に開かれた金融ブローカー名義の口座に送金された1323万ドル(約16億円)分について逮捕状を取った。
 このうち一部は、このブローカーが外資系銀行銀座支店に持つ口座に送金されており、近くこのブローカーも同容疑で指名手配する方針。
 犯行時期は、業務上横領罪の公訴時効の7年を過ぎている。しかし同課は、元次長が海外に渡航するなどしていたため、時効が一時停止していたと判断、立件に踏み切る。

美姫肉離れ

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フィギュアスケートのトリノ五輪代表有力候補の安藤美姫が、右ふくらはぎを肉離れしていることが明らかになった。この日、グランプリ(GP)ファイナル(16~18日、東京・代々木第一体育館)進出の浅田真央ら日本勢4選手が都内で会見を行ったが、安藤は足の故障と、中京大入試を控えており欠席した。症状は軽いが、表彰台に立てばトリノ五輪代表へ優位となるだけに、影響が心配される。
 世界の女子でただ一人4回転ジャンプを成功するミキティーも、初めて経験した国内外をまたぐ連戦、そして長距離移動による疲労には勝てなかった。
 関係者によると、先月18日に練習拠点の米オハイオ州クリーブランドから振付師のいるカナダ・トロントに移動。そしてロシア杯(11月25~27日・サンクトペテルブルク)、NHK杯(1~4日・大阪)出場のため11月29日に帰国。約10日間で“地球1周半”近い距離を移動した。
 その際、筋肉が硬くなった中で3日のフリー当日の公式練習では4回転サルコーに5度挑戦。いずれも失敗したが、右足を後ろから前へ振り上げて跳ぶジャンプ動作を繰り返し、患部に急激な負荷を与えたため、足に違和感を感じたという。
 3日のフリーではコンビジャンプで手をつき、ジャンプで2回転倒するなど「ノービス(ジュニアの下世代)時代の海外試合であったかな? 分からない」散々なジャンプ失敗で4位に終わり、右ふくらはぎは軽度の肉離れを起こしていたという。
 今週中に中京大の入試があるなど、GPファイナルの会見を欠席した安藤は「ファイナルで最高の演技ができるようにしたい」とコメントを寄せた。幸い大事には至らず、むしろいい休養になるはず。地元・名古屋で調整を続け、トリノ五輪出場を夢見る17歳は、万全な状態でのファイナル出場を狙う。

フィギュア 浅田真央らが会見

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GPファイナル16日開幕
 16日に開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルに出場する男女計4人の日本選手が5日、東京都内で記者会見し、今季GPデビューの15歳、浅田真央(グランプリ東海ク)は「(フリーで)トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2回入れたい」と意欲をのぞかせた。
 浅田真は3回転半―3回転の連続ジャンプと3回転半の単独ジャンプを予定しており、一つのプログラムで二つの3回転半を成功すると女子では世界初となる。
 ファイナルはGPシリーズの上位6人が出場するため、トリノ五輪の前哨戦とも位置付けられる。女子は3枠の五輪代表を争うが、NHK杯優勝の中野友加里(早大)は「トリノへの道のステップ」と抱負を語った。
 2年連続でファイナルに出場する安藤美姫(愛知・中京大中京高)は大学入試の準備のため、記者会見を欠席した。
 愛知県出身の浅田、中野、安藤の3人が揃ってトリノへ出場できるといいのだが、浅田が年齢が規定外で出場できなのは残念だ。

偽装マンション住民の悲哀 のしかかるローン、引越し

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分譲マンション「グランドステージ住吉」(東京都江東区)の中層階に住む会社員の一家がまだ真新しい部屋から引っ越す。
 耐震強度が偽装され、強い地震で倒壊する恐れがある。約100平方メートルの3LDK。夫婦で何十件と物件を見て回り、慎重に、吟味して買ったつもりだった。
 専業主婦の妻と小学2年の長女、幼稚園の次女の4人暮らし。転勤族で、千葉、埼玉、大阪などで賃貸暮らしを長く続けてきた。
 そろそろ異動も落ち着きそうだからと、妻が育った江東区で物件を探した。長女はすでに転居を7回経験していた。「最後のお引っ越しだよ」と話し、春に入居した。
 ヒューザーという名は部屋を探し歩く中で初めて聞いた。準工業地域なので土地が安い。キッズルームなど共用施設は造らない。その代わり広くて安い――。営業マンは説明した。
 67戸の新築マンションで、トイレのオプション代などを含めて約4200万円の部屋を選んだ。35年ローンで約4000万円の借金。今の返済額は月約10万円、ボーナス時は30万円だが、いずれ増えていく。
 思えば施工の粗さは目立った。扉に傷がある。壁に接着剤の跡が残り、壁紙はよれていた。水が漏れたという話も他の入居者から聞いた。
 「でも、まさか構造そのものが不良品とは思いませんでした」。気になる点を指摘した際、ヒューザーや施工した木村建設の対応は悪くなかったからだ。
 入居から半年。こだわって買ったガラス製のダイニングテーブルが届いた日の翌日に、偽装問題が明るみに出た。
 妻は怖いのでなるべく家にいないようにしている。夜は家族全員で近くのビジネスホテルへ。2室とって泊まり、マンションに戻るのは朝と夜の食事の時だけだ。
 新たな転居先はインターネットで賃貸物件を探し、すぐ契約した。77平方メートルの3LDKで自己負担は7万円。勤務先が特例として社宅扱いで借り上げてくれた。
 耐震強度偽装問題は連日報道され、自宅のベランダがテレビに映る。娘たちは事情を知らずに「うちだ、うちだ」と喜んだ。だが、やっと住み慣れたマンションから転居しなければならないと聞き、長女は「ママ、また引っ越し?」と悲しそうな顔をした。「親を困らせてはいけないと思うらしく、あまりだだはこねません。それがいじらしくて」と妻は言う。まだ2年生なのに、今度が3度目の転校になる。
 11月23日夜、マンションの住民説明会。次々出る要望にヒューザーの小嶋進社長は「わかりました」と二つ返事で答えた。3日後、「すべての部屋を購入価格の106%の価格で買い取る」という内容の文書が来た。このうち6%分は引っ越し料や諸費用、迷惑料などとなっていた。だが、その2日後には「引っ越し代、仮住まいの家賃は負担しない」という内容の紙が郵便受けに入っていた。
 「何言ってんだよお!」。11月29日、国会の参考人招致で小嶋社長が怒声を上げるのを夫は他の住民たちとテレビで見た。「信用できない」。怒りがこみ上げた。
 背負ったローン、倒壊の恐れがあるマンション、家族の生活……。これからどうなるのか。
 ヒューザーが買い戻すか建て替えるのが筋だと初めは思った。今は、同社にもはやそんな力はないだろうと感じている。

ジェンキンスさん手記ドラマ化

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北朝鮮による拉致被害者・曽我ひとみさんの夫で元米軍人のチャールズ・ジェンキンスさんが半生を書いた「告白」(角川書店)が、日テレ系「アンテナ22特別版 新春ドキュメンタリードラマ~告白~(仮)」としてドラマ化されることが分かった。女優・桜井幸子がひとみさん役、米俳優がジェンキンスさんを演じる。ドラマではジェンキンスさんの目を通じて、北朝鮮による日本人拉致事件の知られざる真実を描く。桜井は「ドラマを通じて、一家のきずなをみなさんに感じていただきたい」とコメント。来年1月9日・後9時半から放送される。
 「告白」は韓国駐留の米軍人だったジェンキンスさんが北朝鮮へ渡った理由、曽我ひとみさんとの運命の出会い、拉致の実態と他の被害者の消息などをつづったノンフィクション。今年10月に発売され、同ジャンルでは異例の23万部を売り上げた。
 日テレはこれまで、大韓航空機爆破事件の実行犯だった金賢姫のドラマ(03年、19・9%)、オウム事件(04年、21・0%)など、関心事の強い社会事件をドラマ化。ジェンキンスさんの著書についても、発売前から注目していた。
 制作サイドでは「北朝鮮の状況については断片の映像は伝わってくるが、連続性を持ったものはなかった。ジェンキンスさんの目を通じて、ドラマの形式でリアルに伝えたい」と話している。ドラマ化に当たって拉致被害者の有本恵子さん、石岡亨さん、横田めぐみさんの家族からの了解も得た。
 ドラマでは78年のひとみさんの拉致事件、ジェンキンスさんの脱走から、2人の出会い、結婚、北朝鮮での生活などをニュース映像を交えて描かれる。ロマンチストの一面がうかがえる2人の恋、ニュースの裏側で何があったのかが見どころになるという。
 ひとみさん役は「ひたむきさを表現できる女優」(制作サイド)として桜井にオファー。19歳から現在までを演じる予定で「突然、ひとみさんを襲った苦しみや悲しみは、とても私には計り知れないことですが、同じ日本の女性として家族を思う気持ちは『告白』を読んで、痛いほど伝わりました」とコメントしている。
 ジェンキンス役は日韓米でオーディションし、無名ながら実力を持った米俳優が演じる。ほかに小泉首相役を清水章吾、斎木参事官役を永島敏行、横田めぐみさん役を韓国語が得意な江川有未が演じる。
 撮影は韓国・ソウルのSBSスタジオと慶州のロケを行い、北朝鮮での生活を再現。拉致事件のあった新潟・佐渡でもロケを行う。一部、韓国語の場面もあるという。

堀江社長「想定内」流行語大賞

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同時受賞「小泉劇場」にも絡む
 今年最も話題となった言葉を選ぶ年末恒例の「2005ユーキャン新語・流行語大賞」が都内で発表され、ライブドア・堀江貴文社長の「想定内(外)」と自民党・武部勤幹事長の「小泉劇場」の2つが年間大賞に選ばれた。昨年も「新規参入」でトップテン入りしていた堀江社長は「受賞は想定外。来年は海外でも話題を作っていって、世界一まで突っ切りたい」と世界進出を宣言した。大賞以外のトップテンには、小池百合子環境相の「クールビズ」、タレント・レイザーラモンHGの「フォーー!」などが入った。
ニッポン放送買収騒動、衆院選出馬、宇宙ビジネス進出と、さまざまな話題を振りまいて“国民的アイドル”となったホリエモンが「想定内(外)」で年間大賞をゲットした。
 今春にフジテレビと繰り広げたニッポン放送株争奪戦で、苦境に陥ったにもかかわらず気丈に発した「想定の範囲内です」の一語がブームに。その後、「想定内」に簡略化され、逆バージョンの「想定外」とともにあっという間に日本中に浸透し、市民権を得た。
 グレーのジャケットに身を包んだ堀江社長は大賞を分け合った武部幹事長とガッチリ握手。堀江社長が衆院選に出馬した際の陰の仕掛け人と言われる武部氏との蜜月関係をのぞかせつつ「尾道で講演(実際は選挙演説)した時に、応援に来てくれた時のことを思い出します」と遠くを見た。
 昨年も、近鉄買収に端を発したプロ野球新規参入問題で世間を騒がせ「新規参入」でベストテン入りを果たしたホリエモン。「ブログや小泉劇場など、私の参画している言葉が多数、ノミネートされている。たくさんやった年だなあ」と自画自賛。「来年もここに立ってる気がする」と早くも3年連続のランクインに自信をのぞかせた。
 武部幹事長に「小泉劇場の脇役です」と紹介され、思わずムッとした表情を見せる一幕もあったが、楽天・TBS問題について聞かれると、ライバルの三木谷浩史社長を「彼はしつこいですから」とバッサリ。「損切りしないと塩漬けになっちゃう」と、株式用語を駆使しつつ経営統合に固執し続けた三木谷社長の手法を揶揄した。
 来年へ向けて「海外でも話題を作っていきたい」とワールドワイドな活動を視野に入れている堀江社長。「最近、海外のいろんな人と会う機会があるし、世界一まで突っ切りたい」と日本を飛び出し、世界へ、宇宙へと突き進んでいく。

逮捕のペルー人は嘘つき男

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島市安芸区の小学1年・木下あいりちゃんが下校途中に殺害され、段ボール箱に入れられた状態で発見された事件で、広島県警海田署捜査本部はペルー人のフアン・カルロス・ピサロ・ヤギ容疑者を逃亡先の三重県鈴鹿市で逮捕した。「知らない」と犯行を全面否認している同容疑者は日系3世を名乗るも偽日系人の可能性も浮上。職場でも無断欠勤を繰り返し、「うそつき」と呼ばれていた男は、母国に、あいりちゃんと同じ年ごろの子どもを残してきた父親でもあった。
 指名手配されたピサロ容疑者は三重県鈴鹿市の知人宅で寝ている所を逮捕された。
 事件当日、あいりちゃんと自宅アパート前で会話しているのを目撃され、遺体が押し込められていたのと同じ箱のガスコンロも購入していた同容疑者。「知らない」と容疑を全面否認しているが、捜査本部は「容疑を裏付ける物証がある」と断言。あいりちゃんの足につけられた傷、だ液などの痕跡から、ピサロ容疑者が特定されたという情報もある。
 少女の遺体を段ボール箱に押し込め、放置するという残酷な犯行に及んだと見られる男は、妻、8歳の男の子と2歳の女の子を母国・ペルーに残す父親でもあった。知人らによると、昨年4月に来日。広島県海田町の人材派遣会社に入り、今年7月から同町の自動車整備会社に派遣された。出稼ぎ目的の入国だったようだが、職場で必死に働く姿はまったく見られなかったという。
 「うそをつくのがうまかった」「無断欠勤が多く、言い訳ばかりしていた」―。派遣会社社長の日系ブラジル人男性によると、週に2、3回は無断欠勤。電話すると「役場に行く用事がある」「銀行に行かなければいけない」と答えたが、「飲食店でバイトしているのを見た」と同僚は明かした。
 同僚だった別のブラジル人男性は「女性にしか優しくなかった。同性として友人になりたくないタイプ」と突き放した。ピサロ容疑者は外国人が集まるパブやディスコによく顔を出していたという証言もあり、同じように母国で待つ家族を思い、汗を流す同僚から白い目で見られる存在だったという。
 9月末に自宅の階段から落ちて足をねん挫。2週間、仕事ができず、今年10月に派遣先から事実上、解雇された。11月初め、遺体発見現場から100メートルほどしか離れていない通学路沿いのアパートに転居すると、直後から片言の日本語で周辺の女性や女児に声をかけるなど、不審な行動を繰り返していた。
 逮捕場所となった三重県鈴鹿市には以前、居住。「大勢の仲間が部屋に来て騒いでいた」と現地の住民は語った。しかし、海田町では一人。仕事を失い、同僚からも冷たい目で見られ、日に日に孤独感を強めていた様子がうかがえる。
 「事件当日は仕事を探しに行っていた」。逮捕前の取材にたどたどしい日本語で答え、現場周辺にいたことを否定したピサロ容疑者。あいりちゃんを知っているかという質問にも「分からない」と表情を全く変えなかったという。下校途中の少女を殺害し、段ボール箱に入れて置き去りにしたと見られる男は、その瞬間、父親の心まで、すっかり失っていたのだろうか。
 ◆広島小1女児殺害事件 11月22日午後3時ごろ、広島市安芸区の住宅地の空き地で、段ボール箱に入れられた市立矢野西小1年・木下あいりちゃんの遺体が見つかった。広島県警は殺人、死体遺棄事件として海田署に捜査本部を設置。段ボール箱は量販店で販売されたプロパンガス用コンロの箱で、黒のビニールテープで巻かれていた。あいりちゃんのランドセルは同日夜、約500メートル離れた植え込みで見つかった。あいりちゃんは父、母、弟の4人暮らし。
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